説明
推進工事は、目視確認できない地下を対象とするため、事前の調査での詳細な現地条件の把握には限界があり、不確定な要素が潜在し、不確定要素に伴うリスクによって種々のトラブルが発生しています。推進工事で建設する施設の品質を確保し、安全かつ経済的、効率的な設計、施工を行うためには、リスクアセスメントの手法を活用することが有効です。
本書は、推進工事にリスクアセスメントを活用することによって、トラブル発生を未然に防止すること、トラブル発生による被害(影響)を最小化すること、またその検証過程を「見える化」することで発注者の説明責任(アカウンタビルティ)の一助となることを目的としています。